長野県の学生向けお役立ち記事まとめ 【大阪・関西万博】信州大学ブースも出展!「わたしとみらい、つながるサイエンス展」訪問記
【大阪・関西万博】信州大学ブースも出展!「わたしとみらい、つながるサイエンス展」訪問記

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【大阪・関西万博】信州大学ブースも出展!「わたしとみらい、つながるサイエンス展」訪問記

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こんにちは、シンダイガイド6期生のなぎまるです!今回は2025年8月14日〜19日にかけて大阪・関西万博内で開催された「わたしとみらい、つながるサイエンス展」についてご紹介しようと思います!

信州大学も水についてのブースを出展されるとのことで、工学部水環境・土木工学科2年のなぎまるも8月15日に実際に訪問してみました。

ここでは、惜しくも行くことができなかった方に向けて、どんな雰囲気だったかを紹介できたらなと思っております。

万博の入口で、公式キャラクター「ミャクミャク」が出迎えてくれました!

「わたしとみらい、つながるサイエンス展」とは?

私が行ってきたわたしとみらい、つながるサイエンス展は、全国各地の大学や研究機関の研究成果を発信するイベントです!

2025年2月に都内でプレイベントが行われたあと、2025年8月14日から19日にかけて、大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」にて開催されました!


公式Webサイト https://www.mext.go.jp/a_menu/expo_watashitomirai/

わたしとみらい、つながるサイエンス展の入口。信州大学の「swee」ののぼりも掲げられていました!

会場は以下の4つのテーマに区切られ、それぞれの「つながる」を体験できました!

  • 自分とつながる
  • 周囲とつながる
  • 社会とつながる
  • 地球とつながる
会場ではたくさんの大学や研究機関が展示を行っていました。

信州大学ブース「水の惑星地球を守れ! アクア・リジェネレーション科学者たちの挑戦」

その中でも信州大学は、「地球とつながる」のメイン展示「水の惑星地球を守れ! アクア・リジェネレーション科学者たちの挑戦」を出展。ここで「アクア・リジェネレーション」(Aqua Regeneration)について紹介していました。

https://www.shinshu-u.ac.jp/event/2024/10/2025.html

信州大学ブースの全体画像。他の大学の展示よりもひときわ目立っていました。

アクア・リジェネレーションとは?

アクア・リジェネレーションでは、水の循環利用や水由来水素エネルギーの生成・利用といった、水を中心とする地球の再生に取り組んでいます。

展示では「みずから、はじめる。」(From Water, From Myself)をキーワードとして3つのアクア・リジェネレーションの取り組みを体験できました。1つ目は、信大逆浸透(RO)膜

逆浸透膜とは、数ナノメートルレベルの小さなすきまをもつ膜。海水を、圧力をかけながら逆浸透膜に通すことで、海水に含まれる塩分などの膜のすきまよりも大きな物質が取り除かれ、真水を作ることができます。

逆浸透(RO)膜の原理を、丁寧に教えていただきました!

信大逆浸透(RO)膜は市販の逆浸透膜と比べて、非常に小さな圧力でも容易に浄水ができるという強みがあります。会場では、実際に市販品を使った浄水ポンプと、信大逆浸透(RO)膜を使った浄水ポンプをそれぞれ体験できました。

信大逆浸透膜のほうが軽い力でポンプが押せて、簡単に浄水できるのがまるわかりでした!
しかもこの信大逆浸透(RO)膜は簡単に作ることができるそうです!メリットばかりですね!

2つ目は、ソーラー水素製造システム

光触媒を用いて、CO2を排出せず水素が生成できるそうです!会場では、実際に水から水素と酸素の混合気体が発生する様子が観察できました!

会場では、2種類の光触媒が展示されていました(光触媒の画像がなくてすみません)。それぞれにメリットとデメリットがあるそうです。

3つ目は、信大クリスタル。この材料は、人体に有害な重金属イオンを吸着し、水を簡単に浄化することができます。簡単にきれいな水が手に入らない貧困地域の生活環境や、環境汚染の改善に生かされるそうです。

会場では信大クリスタルを模した壁の間を通ることができました。自分が水になった気持ちになって、まさに浄化される体験ができました。この技術は、後述する浄水設備「swee」にも生かされています!

信大クリスタルをイメージした壁。水になったつもりで通ることができました。

信州大学でも実感できるアクア・リジェネレーション

信州大学で最も実感しやすいアクア・リジェネレーションといえば、信大クリスタルを用いた浄水設備「swee」(スウィー)でしょう!

https://shindaicrystal.com/swee

松本市内や長野市役所、信州大学の各キャンパスといったところに置かれており、実際にマイボトルに給水したことのある方もたくさんいると思います。

そのsweeがなんとこの万博会場に登場!当日は大阪市の水道水をsweeを通して浄化した水が無料で給水できました。
なお、信州大学でアクア・リジェネレーションの研究をしている建物は、長野(工学)キャンパスにある、「国際科学イノベーションセンター(AICS)」(E2棟)と、松本キャンパスにある「アクア・リジェネレーション共創研究センター」です。近くを通りかかったらぜひ見てみてください。

信州大学 アクア・リジェネレーション機構 https://www.shinshu-u.ac.jp/institution/arg/

ステージイベント「打倒マズい汁 試して学ぶ浄水技術」(ラムダ技術部パフォーマンス)

8月15日は、通常の展示に加え、信州大学がステージイベントに登場しました。信州大学工学部電子情報システム工学科出身でチャンネル登録者数87万人を超える人気YouTuber、ラムダ技術部さんとのコラボパフォーマンスです。

チャンネルURL https://youtube.com/@lambdatech?si=l59sBdBPBUT-Qgb1

ステージイベントはたくさんの聴衆で賑わっていました!ラムダ技術部のパフォーマンスの前後では、信州大学の方が長野県や信州大学、アクア・リジェネレーションについて解説していました。

このパフォーマンスでは、タイトル「打倒マズい汁 試して学ぶ浄水技術」の通り、極端に苦い・酸っぱいといった水の浄化を試みます。

最初はざるや手作りの浄水機で浄化を試みるも、うまくいかず…そのあと信大逆浸透(RO)膜を用いた浄水機を試みると、無事に浄化した水を作ることができました。このショーを通じて、信大逆浸透(RO)膜の凄さが改めて認識できました!

また人気ユーチューバーのショーなこともあってかなり人で賑わっていました。私、なぎまるもファンだったのでより楽しかったです!

他の大学の展示

会場では信州大学以外の大学や研究機関のブースもありました!

私、なぎまるが特に印象をもった展示をご紹介します!

福井大学「FUKUMIRA DESIGN FACTORY〜超臨界流体技術で「描き変えて楽しむ」未来のファッション体験〜」では、実際に今着ている服が、違う柄に変化する様子を疑似体験できました!

着ていた服(左半分)が大変身!全く異なる柄の服(右半分)になりました。

長岡技術科学大学「スマート農業のその先へ ―未来の稲作・就農体験―」では、除草のロボットが展示されていました。さすが新潟県の大学。

広島大学「みんなで食べる喜び:アレルギー低減卵の科学と未来」では、ゲノム編集を用いて、食物アレルギーを気にせずに食生活ができるようにする研究をみることができました。

私個人ももともと気になっていた分野だったので、これからに期待したいなと思いました。

この他にもたくさんの大学の展示がありました。あらゆる大学のブースで大学の方とお話することができました。

「わたしとみらい、つながるサイエンス展」から見えたこと

とにかく、大阪・関西万博という大舞台で信州大学が目立っていたことに非常に驚かされました。当日はお盆期間中だったのもありますが、信州大学ブース含めて、非常に多くの方が来場されていたことにも驚きでしたし、部外者とはいえ嬉しかったなと感じる次第です。

再び同じような舞台が見られることはないかもしれませんが「各大学などがどんな取り組みをしているのか」そして、「信州大学が未来のためにどんな取り組みをしているのか」に注目できたらいいかなと思っております。

大阪・関西万博の目玉「大屋根リング」。

この記事を書いた人

なぎまる

シンダイガイド6期、工学部水環境・土木工学科のなぎまるです。 旅行・乗り物好きで長野市在住を活かしてお役に立てる記事を書いています。よろしくお願いします!