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もう迷わない!帰省のJRのきっぷの買い方!
- #お役立ち
はじめまして、シンダイガイドのなぎまると申します!
私は普段から電車などの乗り物で旅をするのが大好きです。そんなこともあって、友人たちから「新幹線のきっぷってどうやって買うの?」「安く買える方法はあるの?」とよく聞かれます。
実家を離れて信州大学に来たばかりの皆さんの中にも、「交通機関の使い方が不安…」という方がいるのではないでしょうか?
伝えたいことは数多くありますが、この記事では、JR(新幹線・特急列車)のきっぷの買い方を、信大生に身近な例をつかって、わかりやすく解説していきます!
記事の中では、あまり知られていないおトクなきっぷについてもご紹介します!
夏休みの帰省や旅行のお役に立てたら嬉しいです!
(料金など、この記事の情報は全て執筆時点のものです。実際に乗るときは、公式サイトなどで最新の情報を確認してください。)
まずはきっぷの仕組みを軽く理解しよう!
きっぷの仕組みを簡単に知っておくと、このあとの内容が分かりやすくなると思うので、軽く説明します。
(ここでは、正確さよりも、信大生への分かりやすさを優先して説明しているので、すでによく知っている方からすると語弊があるかもしれません。ご了承ください。)
きっぷの種類
JRのきっぷには、いくつかの種類があります。特に信大生の帰省や旅行でよく使われるのが、乗車券と特急券です。

まず、乗車券は、JR(新幹線を含む)に乗る駅から、JRを降りる駅までの運賃のことを指します。列車に乗る場合は、乗る列車の種類を問わず、必ず必要になります。
対して、特急券というのは、新幹線や特急「あずさ」「しなの」のような列車に乗るときに、払う追加料金です。ソーシャルゲームの「課金」をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
特急券は、座席の種類で大きく分けられます。
座席の種類 | 特徴 |
---|---|
普通車自由席 | 乗る列車・座席を指定しないので、都合の良い時間の列車が選べる。基本的に指定席よりも安い。 |
普通車指定席 | 乗る列車や座席が指定されているので、混雑していても必ず席に座れる。自由席と比べるとやや高い。 |
グリーン車 | 普通車よりも豪華な座席。座席数も限られ、かなり高い。 |
なお、特急「あずさ」や北陸新幹線の「かがやき」に自由席はありません。
特急あずさについては、座席未指定券という、指定席と同額で列車が指定されていないきっぷも発売されています。しかし、やや値段が高いので、後述する在来線チケットレス特急券で座席を指定することをオススメします!
学割をマスターしよう!
学割とは、中学生から大学生までの学生向けのきっぷの割引制度です。新幹線や特急などのJRを使ったことのある方は、一度は聞いたことがあるかもしれません。
学割の効果は、きっぷのうち、片道101km以上の乗車券の20%引きとなります(端数は切り捨てです)。特急券など、他のきっぷには適用されません。
信大生が学割を使うには、まず学割証を発行する必要があります。信州大学では学割証は、「帰省」「保護者旅行随伴」などの理由であれば、年に15枚発行できます。
学割証を発行できる場所は、松本キャンパスの場合は学生総合支援センターにある発券機です。1日に2枚までしか発券できないうえ、発行してから購入まで期限が決められていますので、計画的に発行しましょう。
https://www.shinshu-u.ac.jp/campus_life/studentsupport/life/ticket.html
次に、学割証を記入します。購入したい乗車券の区間を記入します。記入できたら、駅や生協のカウンターなどに行って購入します(詳細は後ほど説明します)。
学割の乗車券を購入するときと、学割の乗車券で実際に列車に乗るときは、学生証を忘れずに!
学割を使ったきっぷの例をみてみよう
松本駅から舞浜駅までJRで行くとき、松本駅から東京駅まで特急あずさに乗る場合を例にして、どんなきっぷが必要か、学割を含めてどれだけの費用がかかるのか、をみてみましょう。

特急に乗るには乗車券と特急券が必要です。
この図の場合は、2つを合わせた6,010円が必要な額となります。
このように、学割を使える場合は、たいていの場合は安くて便利にJRに乗る手段となります。一方で学割を使わない場合のほうが安い区間・場合も実はあります(後ほど説明します)。
きっぷを買える方法・場所は主に4つ!
きっぷを買える場所は以下のような場所があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、状況に応じて使い分けましょう!
場所・手段 | メリット | デメリット |
---|---|---|
えきねっと | 深夜時間帯以外なら、いつでもスマートフォンで購入できるチケットレス商品や割引商品がある利用に応じて「JREポイント」を貯められる | 学割のきっぷは購入できないチケットレスではないきっぷは、指定席券売機での受け取りが必要 |
指定席券売機 | たいていのJRのきっぷが購入できる支払い方法としてSuicaが使用できる比較的並ばずに購入できる | 学割のきっぷは駅員がいないと購入できない (近くの駅員にお願いすると、購入できる場合があります) |
信州大学生協 | 空きコマに購入可能駅に行かなくてもよい学割のきっぷも買える | 休業日は購入できない |
みどりの窓口 | 学割を含め、JRのほぼ全てのきっぷが買える | 観光客などで混雑していることが多い営業時間が限られている |
ちなみに、きっぷを買えるのは乗る1ヶ月前の10時00分から、乗る列車が発車する前までです。
(えきねっとなどでは、それよりも前からきっぷの購入を申し込める場合がありますが、実際に購入されるのは乗る1ヶ月前の10時00分となります。)
えきねっとでお得なきっぷをみつけよう!
北陸新幹線や、特急あずさに乗る場合、最初に必ず見ておきたいのがえきねっとです!

えきねっとはJR東日本のインターネット予約サイト・アプリのことであり、窓口や駅に行かなくてもきっぷを買うことができます。支払いはクレジットカードのほか、コンビニ支払いなどにも対応しています。北陸新幹線や特急あずさではチケットレスの商品もあり、乗る列車の時間の変更がスマホでできるだけでなく、「トクだ値」などの割引商品も存在します!
列車 | 商品名 | 内容 |
---|---|---|
北陸新幹線 | 新幹線eチケット | 乗車券と特急券がセットになっている商品。当日はえきねっとに登録したICカード(Suica)を改札機にかざすだけ!「トクだ値30」は学割よりも安い場合もあり! |
特急「あずさ」 | 在来線チケットレス特急券 | 特急券がつねに100円引き。タイミングがよければさらに安い割引も!乗車券は含まれないので、学割と併用可能! |
さらに購入に応じてJREポイントが貯まるのもメリットです!
https://www.eki-net.com/top/point
ポイントはNewDaysやMIDORIなどで使ったり、次回のきっぷの購入で使ったりすることができます。
新幹線eチケットで便利にお得に新幹線へ!
新幹線eチケットとは、JR東日本の新幹線(北陸新幹線など)の指定席をえきねっとで予約し、きっぷを全く受け取らずに乗車できるサービスです!
えきねっとで新幹線を予約したら、自分が持っているICカード(Suica、モバイルSuicaなど)を紐づけます。そうすれば当日はICカードを改札機にかざすだけで乗車可能です!
紙のきっぷと違って乗車券と特急券はセットになっていて、紙のきっぷで指定席を購入するときよりも、200円割引されます。
さらに、新幹線eチケット(トクだ値)は特に長野キャンパス、上田キャンパスの方は必見!出発の14日前に購入しなければならないなどといった制約があり、乗る列車や販売数にも限りがありますが、場合によっては乗車券を学割で購入した場合よりも安く乗れることもあるため有効活用したいところです!
https://www.eki-net.com/top/e-ticket
きっぷ | 座席 | 料金 |
---|---|---|
えきねっとトクだ値14(新幹線eチケット) | 指定席 | 5,680円(乗車券、特急券セット) |
乗車券(学割)+特急券(自由席) | 自由席 | 6,990円(乗車券3,250円、特急券3,740円) |
乗車券(無割引)+特急券(自由席) | 自由席 | 7,810円(乗車券4,070円、特急券3,740円) |
このように、学割はかなり安くする手段ですが、場合によっては学割を使わないほうが安く新幹線のきっぷを購入できる方法があることもあります!
特急あずさはチケットレス特急券が断然お得!
松本キャンパスに通う信大生は、東京に行くとき、新幹線よりも特急あずさのほうが身近だと思います。
特急あずさに乗るときは、在来線チケットレス特急券を購入するのが間違いなくお得で便利です!紙の特急券よりも常に100円安いだけでなく、状況に応じて発売される在来線チケットレス特急券(トク割)はなんと通常の35%割引!直前まで乗る列車の変更もできます!
特急券のみの商品で乗車券は含まれていないので、学割との併用もOK!
https://www.eki-net.com/top/ticketless
きっぷ | 料金 |
---|---|
乗車券(学割)+特急券(チケレス割35%) | 4,900円(乗車券3,250円、特急券1,650円) |
乗車券(学割)+特急券(チケレス割) | 5,700円(乗車券3,250円、特急券2,450円) |
乗車券(無割引)+特急券(チケレス割) | 6,520円(乗車券4,070円、特急券2,450円) |
指定席券売機を使いこなせば列に並ばずに買えてスムーズ!
えきねっとでは買えないきっぷが多すぎるし、みどりの窓口や生協は並ぶから大変・・・
そんな場合は指定席券売機を使ってきっぷを買えば、窓口よりも並ばずにJRのきっぷを買うことができます!
ただし、身近なきっぷでも学割の乗車券はJRの係員が周りにいなければ買うことができません。学割を使う場合は、乗車券はあらかじめ生協やみどりの窓口で余裕のあるときに購入しておくことがいいでしょう。
指定席券売機での支払いの手段は、現金、クレジットカード、そしてSuicaなどの交通系ICカードです!

指定席券売機は松本駅や長野駅、上田駅といった主要な駅に置かれています!
この写真は長野駅のものですが、他の駅のものもほとんど同じです!
迷ったら「乗換案内から購入」を選択!
指定席券売機はたくさんのボタンがあり、一見すると難しいと思う人がいるかもしれません。私も昔はそうでした。
私がオススメしたいのは乗換案内から購入を選ぶことです!スマートフォンの乗換案内アプリの要領できっぷが購入できてしまいます。
今回は、長野駅から舞浜駅までの新幹線のきっぷを購入する画面を例にして紹介します!

他の買い方もありますが、この方法が一番操作しやすいです!

- 到着駅の欄に「まいはま」と打つと、「舞浜」が出てきました。
- 出発日、出発時刻を入力します!1ヶ月先まで購入可能です!
- 出発時刻は朝の7時00分にします。
- 1人で移動するので、大人1人を選択!
友だちどうしの場合も同時に購入できます。

候補の列車が出てきました。今回は東京駅を経由する、右のルートを選んでみます。

特急券と乗車券をセットで買うか、どちらか片方のみを買うかを選びます。今回はセットで購入します。
乗車券は窓口で学割で買って、特急券のみをこちらで買うことも可能です!

自由席と指定席、グリーン車が選択できます。今回は自由席にします。
指定席を選ぶときは、普通車と書かれているところの下を選択!希望の座席を選ぶことができます。

今回は往復乗車券ではなく、片道乗車券にします。
往復乗車券は行きの乗車券と帰りの乗車券を同時に購入するものです。出発日から帰ってくる日までの有効期間が決まってしまうので、帰省のように、出発から帰宅まで日付が空く場合は、片道乗車券を行き帰りそれぞれ購入することをおすすめします。

確認画面です!
「確認」をタッチすると、支払いへと移ります。クレジットカードか現金、Suicaが選べます!
(クレジットカードのみ対応の場合もありますので、案内に従ってください。)
信州大学生協のカウンターできっぷを購入!
学割の乗車券のように、えきねっとや指定席券売機で買えない手段のきっぷを買うとき、信州大学生協で購入するのも便利です!
もちろん、空きコマを活用して購入することもできます!
生協のカウンターの場所はキャンパスごとに異なりますが、松本キャンパスの場合は松本購買書籍にあります。
記入台に申請用紙があるので、購入したいきっぷの情報を書いてください。
支払いは現金とクレジットカードに対応しています。発券されたきっぷは駅で発券したものと変わらず使うことができます!
困ったらみどりの窓口へ
みどりの窓口とは、全国のJRの駅にあるきっぷを購入できるカウンターのことです。JRの係の人がいて、相談しながら購入することができます。
学割の乗車券を含めて、あらゆる種類のきっぷが購入できます!
みどりの窓口は、松本駅・長野駅・上田駅・伊那市駅といった信州大学近くの主要駅にもあります。混雑しているときも多いので、時間にゆとりをもって訪れることをおすすめします!
夏休みの旅行・帰省のきっぷは簡単に買える!
JRのきっぷの買い方は一見複雑にみえますが、実際はそこまで難しくありません。
特に、学割やえきねっと(インターネット予約)を用いることで、普通に購入するよりも安く購入することができることは、覚えておくと役立つと思います!
夏休みの帰省や旅行のときは、ぜひ参考にしてみてください!