長野県の学生向けお役立ち記事まとめ 【信州わかもの企業発掘隊】感動を記録する「株式会社ヴィーヴォ」
【信州わかもの企業発掘隊】感動を記録する「株式会社ヴィーヴォ」

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【信州わかもの企業発掘隊】感動を記録する「株式会社ヴィーヴォ」

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こんにちは!外部ライターのだまです。

今回私が紹介するのは、「株式会社ヴィーヴォ」さん。松本市に拠点を置く、フォトスタジオです!

塩尻市のNPO法人MEGURU・松本商工会議所が実施する「短期取材型インターンシップ」に参加し、企業の魅力を探るべく会社見学や社員さんへ取材を行ってきました。

株式会社ヴィーヴォってどんな会社?

事業内容

松本市に拠点を置く株式会社ヴィーヴォさん。元々はモデルルームとして使われていた場所にオフィス兼スタジオを構えていらっしゃいます。

株式会社ヴィーヴォさんの事業内容はこんな感じ。

ブライダル事業部長野県内のホテル・式場と提携して結婚式当日の撮影、新郎新婦のヘアメイク・着付けを行う
ユース事業部長野県内の学校の卒業アルバムを中心に撮影から制作を行い、修学旅行や登山などの行事にも同行する
スタジオ部門フォトウエディング・前撮りを中心にお誕生・七五三・入学卒業・成人など記念日を形に残す
レガシー事業部人生の足跡写真とともに綴る人生の集大成の記録を制作する

スタジオ内だけでなく、様々な場所に出張して撮影することも多いそうです。例えばウエディングフォトは、外での撮影も可能で、撮影場所を探す所から一緒にしていただけたり、天候で撮影がうまくいかなかった場合には何度も取りたい場所にチャレンジできます。また、サプライズでケーキのファーストバイトをやったことがあると話していただきました。さらに、美容や衣装のプロも在籍しているので、一貫した写真のプロデュースが可能です。

社名の“ヴィーヴォ”とはイタリア語で「生き生きとした、新しい風」という意味ですよ。

事前に意味を調べてから取材に挑んだのですが、社長の堀本さんのお話や株式会社ヴィーヴォさんで働く社員の方の話を聞く中で一人一人が“生き生き”としていて、社名の意味がマッチしているなと感じました。

社内見学をしてきました!

元々モデルルームだったこともあり、とてもきれいで友人の家に遊びに来ているような感覚でした!1階は事務所、2階は撮影スタジオ・衣裳室があります。

1階の事務所には書き初め大会で書かれた書き初めが飾られていました。「スタッフが楽しく!」ということで着物を着てお寺へお参りに行ったり、書き初め大会をしたり、旅行に行ったりしているそうです。

2階の撮影スタジオでは実際にカメラを持たせていただき、写真を撮らせていただきました!実際に撮影で使われるカメラを使わせていただきとても良い経験になりました。使用されているカメラは想像以上に重くて、モデルさんにピントを合わせたり、ズームしたり、ズームアウトしたりするのが大変でした。また、衣裳室ではウエディングフォトで使用されるウエディングドレスや着物や七五三などに使われる子供用の着物なども見ることが出来ました。また、壁には今まで制作されていた松本市内をはじめとした幼稚園、保育園、小中学校、高校の卒業アルバムが壁いっぱいにありました。

経営者さんに取材してきました!

 ひな壇を並べるところが原点だった。

ご実家が写真屋さんであった社長の堀本さん!堀本さんが小さいときはお祖父様の仕事を手伝っていたそうですが、集合写真を撮るときにひな壇を持っていって並べるお手伝いをしていたそう。しかし、注目されて嫌だったという思い出もあったり…大学卒業後、撮影や経営を通じて人の役に立ちたいと写真の道へ進まれました。社長の堀本さん自身、写真を撮りながら、意味を考えたりすることがあるそうです。

仕事の時間じゃなかったとしても、仕事についての考え事をすることはよくあります。それが人生の中で思考の大半を占める割合になると考えているため、常に仕事に触れているという人生観で働きたいなと思っています。

 縦糸と横糸を合わせて、絆を”紡”ぐ。

絆を紡ぐ」という経営理念。繭から糸を出して染色して、縦糸と横糸を合わせて綿にするという作業をしている姿が経営理念そのものだといいます。ヴィーヴォさんに関わるすべての人に思いやりの精神を持って接し、人・社会・企業・環境の絆を紡ぎ、豊かな人間社会に貢献すると言う意味が込められています。

今現在、震災などで環境が変わってきてしまっていますが、そういう中で僕らが果たせる役割はいっぱいあると感じています。

カンボジア支援から学んだ、本当の豊かさ。

経営理念のお話にあった社会貢献について、ホームページに載っていた「豊かな社会」について社長の堀本さんが考える豊かさについてお話しをお聞きしました。

 社長の堀本さんはカンボジア支援のNPOの代表も務められているそうです。

今年はコロナの影響で行けませんでしたが、毎年カンボジアに行き、運営している職業訓練校で女性・子供に洋裁を教えています。そこで技術を覚えさせて独立させる活動をしています。他にも、日本人に30人ほどの里子の親になってもらって高校を卒業するまでの仕事を1年提供してもらうという支援をしています。これは、早稲田大学のサークルに国際支援のサークルがあって手伝ってもらいながら行っています。

サークルや支援者の方々との協力しているのがすごいですね。

しかし、カンボジアはまだ貧しい地域がたくさんあります。戦後の日本と似ている点もありますが、発展途上の国であるため、出生率が高いです。エイズの蔓延などにより親が亡くなったりすると子供が生活できなくなってしまいます。そうすると、隣の家の人が子供を引き取って生活します。貧しい昔の情景は、自分が主張するよりもお互いが助け合う状況があって、社会もお互いが助け合います。カンボジアで色々な支援活動を行っていていく中で、目が輝かせて生き生きしている子供たちに出会います。身なりは汚かったり、食べ物が無かったりするしますが、そんな風に子供達が生き生きしている姿を見ると、何が豊かなのかわからなくなります。生活が安定しているから豊かだと思うこともあれば、カンボジアの子供の方が豊かだと思うこともたくさんあります。支援に行っているようなつもりでも、逆に支援されているのかなと思うことがすごくあるのです。

私は、自分が生活している日本のことしか目に入っておらず、外国のことを視野に入れて活動できることに驚きをうけました。自分もボランティア活動に参加することはありますが、もっと視野を広げて活動しようと思いました。

社員さんに取材してきました!

ヴィーヴォさんで働く社員の方の働いていて楽しい!が溢れる話が聞けました!

経営理念への共感とワクワクする印象が、入社の決め手だった。

もともと結婚式場で働いていた増田さんと、もともと美容院で働いていた赤羽さん。

家族の絆、家族の人生に寄り添っていく仕事だと思っていて。結婚式が大好きなんです。提携していた結婚式場のレストラン部門で働いていたため、転職するときに社長に声をかけてもらいました。経営理念の「絆を紡ぐ」が自分のやりたいことと同じだと思ったことがきっかけでした。

私は美容師として働いていましたが、元々ブライダルの世界に興味があったため、仕事を辞めて結婚式場でアルバイトをしていました。衣装の方がメインでしたが、元々やりたいのがヘアセットの方だったので、求人をみてお話を聞きに行きました。そうしたら、「すごく楽しくてワクワクするイメージ」ができたことがきっかけで入社しました。

新卒入社の吉岡さん。

松本市の企業説明会に参加したことがこの会社を知ったきっかけです。ブースに長い列が出来ていて「あそこはなんだ!」と思い列に並びました。社長さんや社員さんの話を聞いて、仕事内容が楽しそうだということと社員を大事にしていること感じました。自分の人と接することが好きな性格ともあっていて、楽しんで仕事ができそうだと感じました。

そうだったんですね。入社してからの様子はどうでしたか?

入社前から体育会系だよと言われて覚悟して入社したのですが、覚悟しすぎていて人に頼れず、殻を作っていました。その様子が、周りの社員さんにはお見通しだったようで、社の皆さんからもっと周りを頼る・自分の弱いところを見せる・素直になるのを学びました。こうしたらもっと仕事が楽しくなるんだという的確なアドバイスをいただたり、失敗しても一緒に次にどう生かすかっていうことを一緒に考えてもらったり、逆に「社内でこういうことが必要なんじゃないか」や「会社でもこういうことをすべきだよね」ということを一緒に考えてくれる会社の雰囲気です。失敗を悪いように捉えないで次に生かすためのチャンスとして返還させてくださる企業なので、そのおかげで成長できているなと実感しています。

安心して入社できたのには、会社自体の温かい雰囲気があった

現在「楽しい!」と働いている皆さんに、転職・入社するに当たって不安を聞きました。 

写真に関してはカメラを持ったことがないのでその点に関しては不安がありました。でも、会社の雰囲気とか、よく知っていた部分もあったのでその部分ではすごく安心していました。

会社の雰囲気を知っていたからこその安心感でチャレンジできたんですね。赤羽さんはどうでしたか?

私は不安はなくて、新しい空間への期待やチャレンジできるという楽しさの方がありました。しかし、美容がやりたくて入社したのに、まさか撮影するとは思って無かったんです!でも、スキルに合わせてもらって『そろそろ写真撮ったら楽しいんじゃないかな』みたいな提案をいただいて。撮影にはアシスタントで入るので撮影している風景などはずっと見てきました。できなかったらどうしようっていうよりはできる場所を与えてもらってる感じがするので、ちょっと挑戦してみようかなって思える自分の時に、そのタイミングで仕事が出来るというような感じでした。

なるほど。それぞれのスキルにあった成長を与えてくれる会社だということですね。

 さらに、新卒で入社した吉岡さんにも、経験がない中での写真業界に飛び込んだ気持ちを聞きました。

不安よりも楽しみな気持ちが勝っていて、知らない土地(松本市)に引っ越してくる不安や学生から社会人に変わる事への不安はあったんですが、入社前の研修が何回かあって社長さんや社員さんには何回か会ったりしていたので、入社前から会社の雰囲気や人柄の良さは知れていました。不安はあまりなくて、楽しみだなと思いで入社しました。入社前の研修で、新卒でも安心して社会人としての一歩を踏みだせました。

全員から“人柄”という言葉が出てくるほど、皆さんに経営理念が伝わっています。

本当に素晴らしい人たちに囲まれてなんとかやっている感じなので、人に恵まれてますね。

経営理念が体現されていた、社員の皆さんのインタビューでした。

いつか、必ず解決するから大丈夫。

 社長の堀本さんより学生に向けてのメッセージをお伺いしました。

生涯学ぶ機会はたくさんあると思いますが、学生という期間は卒業したら終わってしまいます。学生という期間を満喫してほしいと思っているのに、多くの人が早い時期から就活に来ていて、大学に入った時点から働くことを考えなくてはいけないことがかわいそうだなと思います。その中でも、学生の方たちは、自分がこれからの人生をどう歩むかということをしっかり考えなければいけない時期だと思います。でも、必ずうまくいきます。例えば、数年後に今の自分を振り返った時に絶対今の問題は解決してますよね。大体悩んでいることも多分解決しているだろうから、いつかは必ず解決すると考えたらいいと思っています

さらに、こんなことも仰っていました。

会社を決める上では、大きな会社もあれば、小さな会社もあります。大きな会社はみんながいろんな役割を演じることで大きな力を発揮してほしいし、小さな会社は一人がいろんな仕事をしなければならないけど、それに対して自分が楽しめるかが大事だと思います。  ヴィーヴォにはお客さんがくださるお菓子が溢れていて、お客さんの声がいつも届き、その喜びを感じることができます。大きな会社と比べると、やってることは小さな事かもしれないが、そこに喜びを感じながらやっています。大きな会社はお客様の声が届かないかもしれないが、全体で大きな仕事をしているという喜びがあるかもしれません。このように、どこに自分がフィットするかなというところがとても大きな選択肢だと思います。ただ、どちらかというと外部環境で色々変わってくると思うからそこまで重要じゃないなと思います。それよりも、自分が働きやすい職場なのか、フィットするかどうかということをしっかり見た方がお互いが不幸にならずに済むんじゃないかなと。皆さんを受け入れる環境がちゃんとあるかどうかを見ながら選んでもらいたいと思うけど、しっかり遊んでもほしいなとも思うし、バランスをうまく取りながら、容量を得ながら頑張ってほしいなと思います。

想いを聞いてワクワクしたインタビュー

今回、「株式会社ヴィーヴォ」さんへの取材を通して人の良さをものすごく感じました。堀本社長の話を聞いて、会社に対する強い思い、写真に対する思い、社員一人一人に対する強い思いを感じることができました。また、今回インタビューさせていただいた社員の方3名とも入社するに当たっての不安がないということに驚きました。新しいことを始めることは不安が伴うことだと私は思うのですが、不安がなく、楽しみな気持ち・わくわくするなどと話されていて、働くことが楽しいと思える企業に出会って、楽しんで働かれていている様子に羨ましく思いました。

堀本社長を始め、社員さんそれぞれが良い考えを持っていて、堀本社長にはいい人を引きつける力があるのだなと思いました。インタビューをするまで、写真に対してあまり思い入れはなく、写真スタジオでわざわざお金を払って写真を撮る必要があるのかと思っていましたが、実際に撮影されたウエディングフォトを見せていただいたり、学校のアルバムを見せていただいたりして、プロにしか引き出せない人の表情があるのだなと感じ、私自身もウエディングフォトを撮る機会や、家族の集合写真を残すときには是非株式会社ヴィーヴォさんに撮っていただきたいなと思いました。

お忙しい中、取材、社内見学をさせていただき本当にありがとうございました。

※短期取材型インターンシップは令和5年関東経済産業局における地域中小企業・小規模事業者の人材確保支援等事業で実施しました。

企業情報

社名株式会社ヴィーヴォ
本社所在地長野県松本市小屋北1-19-12
会社設立年月2013年7月3日
資本金3,000,000円
社員数23名
Webサイトhttps://kandoukiroku.com/

この記事を書いた人

だま

限界栄養学生。