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【インタビュー】信大卒メジャーアーティスト『カミナリグモ』が今大学生に伝えたいこと
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こんにちは、たっきーです!
8/26(土)に松本市の上土劇場で、とあるアーティストのライブが行われます。ライブのタイトルは『To My Birthtown with My Hero』。出演するのは信大卒の2人で結成された音楽ユニット『カミナリグモ』です。
今回、ライブを控えたカミナリグモのお二人に独占インタビューを行いました!結成の経緯や大学時代の思い出、ライブへの想いまでお聞きし、カミナリグモの魅力が詰まった記事になりました。ぜひ最後までお読みください!
8/26(土)開催!カミナリグモ × 山中さわおの共演ライブを見逃すな!

提供:カミナリグモ
本題に入る前に先出のライブについてご紹介します!
『To My Birthtown with My Hero』は、カミナリグモのお二人が学生時代を過ごした思い出の街・松本市で、音楽づくりに強い影響を受けたという『the pillows』の山中さわおさんをゲストに招いて開催されます。2022年に開催した結成15周年アニバーサーリーツアーの松本会場が好評だったことから、第2弾として企画されました。
会場となるのは、学生当時にカミナリグモが出演していた上土劇場。思い出の地で、自信がヒーローとして敬愛する山中さんと再共演します。
ライブ情報

開催日時 | 2023年8月26日(土) 開場:17:00/開演:17:30 |
会場 | 上土劇場(旧ピカデリーホール) 松本市大手4-7-2 |
料金 | 前売:¥4,000(+1ドリンク) 当日:¥4,500(+1ドリンク) |
出演 | カミナリグモ/山中さわお(the pillows) |
チケット情報 | イープラス チケットぴあ ローチケ |
お問い合わせ | TEL:0263-32-0088 Web:https://age-geki.jp |
最新情報は、カミナリグモの公式サイトや公式X(旧Twitter)でご確認ください!
それでは本題のインタビューに入っていきましょう!
“定まらない人間の心模様”を歌に。カミナリグモってどんなアーティスト?

提供:カミナリグモ
カミナリグモさん、今日はよろしくお願いします!
まずは簡単に自己紹介をお願いします。
カミナリグモのギター・ボーカルの上野啓示です。
よろしくお願いします。
キーボードの成瀬篤志です。
ゴマ(ghoma)と呼んでください。
上野さん、ゴマさんありがとうございます!
カミナリグモは、お二人が信大に在学中に結成されたとお聞きしました。そのあたりの経緯を教えてください。
僕は2000年に信大に入学して、最初はかしの木(音楽サークル)に入って、2年生から軽音楽部に入ったんですけど、その頃、東京でプロを目指してバンド活動しているキーボディストが2つ上にいると聞いて、「なんかすごい人がいるんだなあ」と思っていました。

当時は休学をして東京で音楽に打ち込んでたんですけど、プロとしてやっていくのは厳しいなということでバンドから脱退して松本に帰って来たんです。
多分今の学生は知らないと思うんですけど、当時「BBS」っていう個人で作れるネットの掲示板みたいなのが流行ってて、まだ東京にいた頃に自分のHPのBBSに啓示くんからアプローチが来たのがきっかけだったかな?

そうそう。それでちょうどゴマちゃんが松本に帰ってきたタイミングに、信大の前に『ピカドン』っていうご飯屋さんがあると思うんですけど、そこで僕が弾き語りのライブをすることになって、そこにゴマちゃんに来てもらったのが対面での最初の出会いですね。
あー、思い出して来た。
その後、カミナリグモで一度、一緒にライブをしたいという話が啓示くんからあって、ただまだ自分の演奏を見てもらっていなかったのもあって、当時啓示くんが書いていた『王様のミサイル』という曲に僕がキーボードを当てて、自分だったらこうアレンジするよっていうのを伝えたんだ、確か。そこから一緒に活動するようになったんだと思う。
ありがとうございます!
BBSでのコメントという今では考えられない出会い方がとても興味深いです。
ちなみに『カミナリグモ』という名前はどうやって決まったんですか?
なんか聞かれすぎてちょっとよくわからなくなってきちゃったんですけど、当時自転車で一人旅とかよくしてたのかな。それでこう、晴れてる時もあれば、雨雲とか雷雲が立ち込める時もあるみたいな、そういうどっちつかずな感じが、すごく人間の心模様に似てるなーと思ったんですよ。
ただ、やってる音楽とはイメージがちょっと違うので、誤解されることもよくありましたね。名前がちょっとハードコアっぽいというか。そのギャップがいいなんて言われることもありますけど、名前だけで敬遠されるデメリットもありますね(笑)
そうなんですね。
私はカミナリグモさんの名前と音楽のイメージは結構合っているなと思いました。今おっしゃっていたどっちつかずみたいな人間の心模様が、カミナリグモさんの音楽を聞くと、ちょっとわかるなって思います。
それは嬉しい。
思い出のお店は?エピソードは?大学時代について聞いてみた
続いて、お二人の大学生活についてもお聞きしたいと思います。
当時よく行っていたお店などはありますか?
やっぱり『メーヤウ』はよく行ったよね。今でも松本に来ると行きたくなる。
あとは、今あるかわからないけど山賊焼の『源太』とか『和(かのう)』とかね。
(『源太』は2020年に、『和』は2018年に閉店)
源太は500円ぐらいでこんなにおっきい山賊焼がついてて、野菜もすごい盛り盛りで。まあ、物価が安かったっていうのもあるんだろうけど、すごかったよね。
他にも牛乳ラーメンが有名な『万両』とか、『ふとっぱら』とかも行ったけど、どっちもなくなっちゃったよね。あがたの森公園のそばの鹿児島ラーメンはまだあるかな?
(やばい。全然わからない…)

ちなみに学食は今も2つある?僕らの頃はセンター食堂と旭食堂っていうのがあったんだけど。
どっちもありますけど、今は名前が変わってますね。あづみホールと旭会館って呼ばれてます。
そうなんですね。
ちなみに、センター食堂でライブをやったこともありましたよ。窓に暗幕を貼って、動くステージとか作ったりして(笑)あとは、劇団山脈のスタジオでライブイベントをしたこともあったね。
今はダメかもしれないけど、当時は生協前広場で普通に飲み会とかもしてたよね。金曜日の夜とか、その辺に人間が転がってたもん。
すごいですね(笑)
今は銀嶺祭でもお酒はNGですね。
えーそうなんだ。
お酒もそうだけど、当時はそういう学生の活動にすごく寛容で、生協の人とかもすごく応援してくれたんだよね。生協の売店みたいなところがあると思うんだけど、そこに試聴機を置かせてもらって、自分たちのCDを販売してもらったりとか、県内で頑張ってるアーティストのCDを置かせてもらったりとかもしてたね。
ちなみに、今はバンド系のサークルってどんなのがあるんですか?
私は軽音楽部に入ってるんですけど、あとはジャズ研(ジャズ研究会)とかビー研(ビートルズ研究会)とか、かしの木(軽音サークル)がありますね。
そこは変わってないんですね。
昔はそういう音楽系のサークルとか、フラメンコのサークルとか、さっきの山脈とか、いろんな団体を集めたイベントとかもやってたんですよ。みんなで面白いことやろうよ!みたいな。
それで作ったのが『FREE★DIVISION』ていうサークルだったんですよね。
FREE★DIVISION(通称:フリディビ)
2019年まで活動していた信大のイベント企画サークル。音楽イベントをはじめ、学内外で様々なイベントを企画していた。シンダイガイドが主催する新歓イベント『信春祭』を最初に企画した団体でもある。
周りの人も応援してくれて、やろうと思えばなんでもできたよね。
お二人のバイタリティがすごいですね。
ちなみに学業の方は大丈夫だったんですか…?
僕がいた人文学部はそれほど忙しくなかったので、1年生の時に取れるだけ単位を取っていたので、あとはそれほど大変じゃなかったかな。
僕は最初に言った通り途中で休学をしてたんですけど、それも含めると大学には結構な年数いました(笑)
でも卒業はちゃんとしましたよ。
(苦笑)
カミナリグモが今の大学生に伝えたいこと
さて、そんな思い出が詰まったこの松本でライブを開催されるわけですが、どんなコンセプトで企画したんでしょうか?
今回のライブは『To My Birthtown with My Hero』というタイトルにしました。
「My Birthtown」は、ゴマちゃんと出会ってカミナリグモの活動が始まった、カミナリグモが生まれた松本のことです。そこに、高校の頃から大学時代もずっと憧れていた「My Hero」であるピロウズの山中さわおさんをゲストに呼んで、一緒にライブをするというのがコンセプトになっています。
ありがとうございます!
それを踏まえて、この記事を呼んでくれる読者の学生に一言メッセージをお願いします!
大学時代から憧れていた人と一緒にライブができるなんて当時は考えもしなかったわけですよ。
山中さわおさんとは、たまたまデビューして「ピロウズが好きだ」ということを色んなところで言っていたら、関係者の人が繋げてくれて、当時リリースしていたCDを手渡ししたら気にいってもらえたのが最初のきっかけでした。
自分の想いとか好きなことを発信し続けたから周りの人が応援してくれて、こうして憧れの人と一緒に音楽ができる機会が実現したので、今の学生の皆さんも自分の好きなこととか憧れの人、やりたいことを言葉にして発信して欲しいなと思います。そうすればそれを聞いた人が手をかしてくれたり、今の時代、本人の耳に届く可能性もあるし、実現できるチャンスが大きく拡がると思います。そのチャンスをものにできるかどうかは自分の才能、努力だと思うので、ひたすら打ち込める時間のある学生時代は本当に貴重な期間だと思います。

提供:カミナリグモ
すごい、すごいです。
自分も好きなバンドとかはあるんですけど、そういう人たちと一緒に仕事をするとか、憧れの人と一緒に何かを作るっていうのは本当にすごいことだと思います。しかも、自分たちの始まりの地でっていうのが熱いですね。すみません、ちょっと語彙力がないです。
ゴマさんはいかがですか?
なんだろうな。学生時代にやることは、細かいことも含めて無駄じゃないなっていうことを感じます。僕は理学部の数理科だったんですけど、数学とか世の中にどう役に立つんだろうって思いながら勉強してる人は結構多いとは思います。
でも、そういう数学的な証明の考え方とかが、音楽の足し算とか引き算とかに通じたりすることもあるし、実は今学んでいることが、10年後とか20年後に何かの役に立つっていうことはよくあることだと思います。
あとは、僕の場合は、学業以外のことを色々やって来たことが実を結んで音楽ができてるんですけど、バイトとか、サークルとか、なんでもいいので学業以外のことも色々やってみるといいと思います。

提供:カミナリグモ
ありがとうございます!とても勇気をもらいました。
この記事が、音楽をやっている学生はもちろん、それ以外の多くの学生にも届いてくれたらいいなと思います!
カミナリグモのお二人、今日はありがとうございました!
最後に記念撮影をお願いします!

最後に
今回は、信大卒のアーティストであるカミナリグモさんにお話をお聞きしました。曲を聞くだけではわからないお二人の人柄も知れてとても楽しい時間になりました。
カミナリグモさんのライブは、8/26(土)に松本市の上土劇場で開催されます!皆さんもぜひ行ってみてくださいね!
ライブ情報

開催日時 | 2023年8月26日(土) 開場:17:00/開演:17:30 |
会場 | 上土劇場(旧ピカデリーホール) 松本市大手4-7-2 |
料金 | 前売:¥4,000(+1ドリンク) 当日:¥4,500(+1ドリンク) |
出演 | カミナリグモ/山中さわお(the pillows) |
チケット情報 | イープラス チケットぴあ ローチケ |
お問い合わせ | TEL:0263-32-0088 Web:https://age-geki.jp |
アーティスト情報

カミナリグモ
Gt.&Vo.上野啓示とKey.ghomaによる2人組。長野県松本市で出会い、2007年に結成。2008年のデビュー後、5枚のスタジオアルバムをリリース。物語的、映像的な詞世界とカラフルで奥行きのある中毒性の高いサウンドで、各地で支持者を増やし続けている。
『カミナリグモ』オフィシャルWebサイトより