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「体験」でキャリア観を変えるイベント「キャリテン」を徹底取材!【百聞は一見に如かず】
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こんにちは!ココロミー学生ライターをしている、信大2年のうっちゃんです!
2026年2月15日に松本市で開催された、次世代キャリア転換プロジェクト、略して「キャリテン」に参加してきました!

やってきたのは、松本城のすぐそばにあるコワーキングスペース『33GAKU(サザンガク)』。ここが今日の会場です。

キャリテンは、松本市で建設資材や燃料、食糧の販売などを手がける株式会社ヤマサと、松本の学生と地域をつなぐプラットフォームを運営するカケルバ、そして高校生の探究学習などを支援する一般社団法人KOKOが主催するイベントで、目指すのは「ローカル・現場・中小企業」の現場から私たち学生のキャリア観を変えること。
テーマは、「あなたが変わる、あなたも変える」で、今回が記念すべき第1回目の開催!
イベントは3部構成になっていて、第1部ではゲストスピーカーの講義を聞き、地方や日本の現状について「マクロ」の視点から見つめ直しました。第2部では、実際の仕事を体験することで現場や一企業の「ミクロ」の視点や想いを知り、最後の第3部では、第1部と第2部を踏まえて参加者同士で意見を交換し合うという流れになっていました。

どんなイベントだったのか、詳しくお伝えしていきます!
第1部:AI時代に求められる人材を考える基調講演

第1部は、地域エコノミストの藻谷浩介さんによる講演で、「AI時代に求められる人材像」をテーマにお話しいただきました。
はじめに話されたのは、生成AIが持つ特徴と落とし穴。AIは、もっともらしいことや大多数の意見を「正解」として出力する半面、実際にデータや数字から客観的に「正しい」ものを導くことができないものです。そして、それは人間の考え方も同じで、大多数の意見に何となく流されてしまいがちです。
周りがそう言うから「東京じゃないと仕事がない」とか、「地方は衰退していく」と考えがちですが、実際にデータを見れば地方にも仕事はたくさんあり、地方は現状より良くなっていくことがわかるのだ、と話されていました。

また、AI時代に特に大切なのが、インターネットやオンライン上では体験できない味覚・嗅覚・触覚。食べること、匂いをかぐこと、そして実際に触れて得た感覚はAIが生成することのできないものです。

人間にしかない「感覚」を使った仕事が、医療や建築、教育や接客といったエッセンシャルワーカーです。そういった現場の現実を自分の目で見て、客観的な事実を数字で確認することがAIの時代に求められるのだそうです。こうやって、地方や日本の「マクロ」な現状を確認することが大切です。
そして、生成AIはわからないものでも「正解らしい」ことを出力してしまう性質があります。人は、わからないことをわからないと認め、間違うことで成長します。その「わからない」という感覚も大切にすることがAIにはできないことであり、この時代に求められる能力の1つであると仰っていました。

「自分の体験」はAIによって生成されるものではないというのは、当たり前なのに見落としていたことでした。自分の体験をもとに、人間にしかできない、自分にしかできない仕事をしたいというように考えが変わりました。
第2部:コンクリートを使って現場の仕事を体験!
自分で体験することが大事だというお話を受け、第2部では株式会社ヤマサの社員さんを講師に、建設の仕事を実体験。
第1部の雰囲気とは打って変わって、会場内にはお洒落な音楽がかかります。その中で、ブルーシートが敷かれ、そこに機材や砂などが運び込まれていきます。普段はデスクワークの場であるサザンガクが一気に現場らしい雰囲気になってきて、非日常的な光景にテンションが上がります。

体験の題材は、私たちの生活に欠かせないコンクリート。
その場でセメント・水・砂・砂利・混和剤を混ぜ合わせる実演が行われ、あっという間に会場に生コンクリートが誕生!



完成したコンクリートを使って実際に体験したのが、「生コンスランプ」です。
生コンスランプとは、高さ30cmの型にコンクリートを流し入れ、型を引き抜いた際にコンクリートが沈んだ距離を測ることでコンクリートの軟らかさを測る工程です。
建設業に従事していなければ、なかなか触れることのないものが目の前に立ち並んでいたので、「生コンスランプをやってみたい人!」と問われ、思わず挙手!
ヘルメットと手袋、マスクを装着し準備完了!はじめての現場仕事体験にどきどきです。

型を足で踏んで固定し、そこに生コンを入れていきます。3分の1入れるごとに棒でコンクリートを25回突きます。棒で突く作業を均等に行わないと正しく軟らかさが測定できないため、皆で声を揃えて25回を正確に数えます!

その作業を型のフチまで行ったら、ゆっくりと型を抜きます!

ちゃんとできているかどきどきしましたが、測定値がほぼ正確だったのでほっとひと安心です。

私は小柄なので、体験に立候補したもののちゃんとできるか不安でしたが、問題なく体験を終えられました!
それもそのはず、ヤマサさんの現場では多くの女性が活躍されているのだとか!作業には機械も活用しているため、誰でも働きやすくなっているのだそうです。
コンクリートの重みや作業をするときの姿勢など、やはり自分でやってみないと分からないことがたくさんありました。建設業の実務を経験することで、新鮮な感覚を体験できると同時に、現場作業の一端を学ぶ貴重な時間となりました!
スランプ試験を体験したあとは、今度は固まった状態のコンクリートが登場!これを使って、コンクリートを「はつる」体験も行われました。
「はつる」とは、コンクリートなどを砕いたり切断したりすること。今回行われたのは、小型の電動ハンマを使ってコンクリートの断片(テストピース)を砕く体験です。漢字で書くと「斫る」だとか。

お洒落な音楽がかかる中、電動ハンマのスイッチをON!

ハンマの音が、部屋にかかる音楽を掻き消して響き渡ります。間近で作業が行われているのでものすごい迫力。参加者が見守る中、硬いコンクリートが割れた瞬間に拍手が湧き上がります!

実際に「はつり」体験をした方々にも感想を伺いました!
工業高校に通っているのですが、普段はこのような体験をすることはないため体験できてよかったです。見るのと実際にやるのとでは全然違って、思ったより難しかったです。(高校2年生/男性)
気を抜いたらハンマがズレてしまうので集中しないといけなかった。体力仕事のイメージがあったけど、精神的にも大変だということがわかりました。(大学3年生/男性)

第3部:対話型ワークショップ
体験の時間が終了すると、使われていた機材がさっと撤収され、サザンガクが元の落ち着いたコワーキングスペースに戻ります。
ここからは、第1部の「マクロ」の講演、第2部での「ミクロ」体験を踏まえて参加者同士で対話を行います。

3~4人で1グループになったところで登場したのは円卓ボードの「えんたくん」!膝の上に乗せてつくる、文字が書ける即席円卓ボードです。文字通り膝を突き合わせながら思ったことを話し、書き出していきます。

テーマは、「ローカル・中小企業・ブルーカラーへのイメージが変わったこと・変わらなかったこと」。
学生も社会人も、それぞれの思いを言葉にして他の人の意見を聞きながら、自分のキャリア観を改めて捉え直していきます。ポジティブなことだけではなく、ネガティブな感想や不安も隠すことなく話し、それを受け止め合います。




グループで対話をしたら、それを全体に共有します!対話で深まり様々な視点や方向から出された意見の一部を紹介します。
地方の未来もポジティブに捉えられるようになった。地方の方が幸福度が高いのではないかと思った。
自分が周りの意見に流される「AI化」した考え方を持っていたのだと実感した。
中小企業やブルーカラーへの印象が変わった。自分の本当にやりたいことができ、体験を生かせることが強みだと感じた。
人を感動させるものは人にしか作れない。人間にしかない力を発揮することがこれからの時代に求められると考えた。

このほかにも様々な感想や意見が出ましたが、多くの参加者が新しい発見や気づきがあったようでした。まさに、テーマである「あなたが変わる、あなたも変える」を体現していたイベントだったと感じました。
講演を聞き、実際に体験をし、そして対話をする。充実したコンテンツと濃い体験ができ、あっという間にイベントが終わりました。
私自身も、東京で仕事をした方が良いのだろうかと悩むことや、AIに仕事が奪われてしまうのではないかと不安に思うことがありました。しかし、このイベントに参加したことで、地方で働くことや自分の体験に基づく仕事の魅力を感じ、自分の考えが大きく変わったと感じました!

企画運営メンバーにイベントに対する想いを聞いてみた!
イベントを終えてやり切った表情をしているのは、イベントの企画メンバーの1人である手塚琉盛さん。彼にお話を伺いました。

――第1回目の開催ですが、どうでしたか?
ヤマサさんと協力して、学生目線でキャリアを考えるイベントを開催できて良かったです。
前半の藻谷さんの講演では、僕も含めて学生にとってキャリアを考える上での新しい視点をもらえたと思いますし、後半は実際に仕事を体験したことで、手を動かしながらいろいろな発見ができたと思います。
また、実際に働いている方々も、体験を通して自分たちの仕事を学生に伝えることで、日頃から携わる仕事の価値を改めて見つめ直す機会になったのではないかと感じています!
――次回の開催に向けて考えていることはありますか?
次回以降は、もっと色々な仕事を体験する機会を作りたいです。ヤマサさんだけでなく、他の企業にも参加してほしいですね。企業同士が競争ではなく共創するイベントにしたいです。
――記事を読む学生にメッセージをお願いします!
キャリアについてはたくさん悩むことがあると思います。僕自身も、まだ悩んでいる大学生の一人です。
だからこそ、大学での勉強に加えて、比較的時間もある学生のうちに、様々なことを体験しながら、自分のやりたいことを探していくのが大事だと思っています。
今回のようなイベントが、エネルギーにあふれる学生の皆さんにとって、自分らしいキャリアを考えたり、一歩踏み出したりするきっかけになったら嬉しいです。

主催者のヤマサさんにもイベントへの想いを聞いてみた!
今回主催されたヤマサの社長である北爪寛孝さんと、学生と一緒に開催に携わった西村太一さんのお二方にインタビューをさせて頂きました!

――このイベントを開催してみてどうでしたか?
かなり手ごたえを感じました。学生のキャリアに対する考え方を変えられるのではないかと実感しました。
いい流れをつくれたと思うので、もっと多くの学生にも参加してもらって、キャリアに関する考え方の参考にしてほしいです。
――イベントの開催には学生が多く関わっていますが、その狙いはなんでしょうか?
社会に出る前は、企業と学生の接点はほとんどないと思います。しかし、普段から学生と接触しないと学生も社会人もキャリアについて考えられません。これから働く学生とこれからを作る企業側に同じことを考えてもらうために、学生と企業とが一緒にイベントを作りました。
内容に学生の日々の考えを反映し、広報の仕方も学生に響くように意見をもらいながら工夫したので、イベントの充実度がとても高かったと思います。こういったことも次に活かしていきたいです。

――今後もキャリア観の転換を目的とした取り組みやイベントを続けていくご予定はありますか?
はい、複数回にわたり開催しようと考えています。次回は若い社員や別の企業にも参加してもらいたいですね。いずれは学校を周ってイベントを開催し、より多くの学生に参加してもらうのが目標です。
――記事を読んでいる方にメッセージをお願いします!
SNSとYouTubeだけを見るのではなく、現場を知ってほしいです!外に出たときに、周りを風景としてではなく『仕事』として見てみてほしいです。
キャリテンは皆さんのキャリア観を変えられるイベントだと思うので、ぜひ参加してみてください。次回以降のキャリテンに乞うご期待!

高校生や大学生などの、進路に悩む人のヒントになる場所であるとともに、実際に働いている人も、改めて仕事の魅力に気付くきっかけが与えられるようなイベントでした!
次回以降のキャリテンにもぜひご参加ください!
▼キャリテン 公式Instagram
https://www.instagram.com/kyariten_official
▼株式会社ヤマサ コーポレートサイト
https://www.s-yamasa.co.jp
▼株式会社ヤマサ 公式Instagram
https://www.instagram.com/yamasa_matsumoto
▼カケルバ 公式サイト
https://kakeruba.com
▼カケルバ 公式Instagram
https://www.instagram.com/kakeruba_official
▼一般社団法人KOKO 公式サイト
https://uulu.jp
▼一般社団法人KOKO 公式Instagram
https://www.instagram.com/koko_matsumoto_