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【長期休みに必見】おすすめのミステリ小説紹介
- #お役立ち
みなさんこんにちは!
長期休暇に入り、ゆっくりと過ごす時間ができているのではないでしょうか。そんな時に読書はいかがでしょう?
この記事では長期休暇に読みたい、じっくり楽しめるおすすめミステリをご紹介します。緊張感と驚きで読み始めると止まらなくなること間違いなしです!
時間があるときに海外小説を試したい!

今回は海外の作家さんのミステリ小説をご紹介しようと思います。
普段、日本文学や国内作家さんの作品を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。そして、皆さんの中で「海外小説は少し手を出しづらいな」ということを考えたことはありませんか?実際、私自身も翻訳書の読みにくさや、登場人物の名前の覚えにくさなど海外小説に対して少し苦手意識がありました。
しかし、一度手に取ってみると海外ならではの視点や文化などを楽しむことができました。特にミステリというジャンルは普遍的なテーマが多く、ストーリーに引き込まれやすいのが特徴です。
最初は翻訳された文などに慣れることに時間がかかるかもしれませんが、徐々に面白さを感じられるはずです。なので長期休暇など時間があるときに、じっくり読んでみてほしいなと思いました!
『自由研究には向かない殺人』
出版社:東京創元社
著者名:ホリー・ジャクソン
翻訳:服部京子
今回、ご紹介するのは『自由研究には向かない殺人』です。
この本は〈ハヤカワ・ミステリマガジン〉ミステリが読みたい!海外篇第1位、『このミステリーがすごい!2022年版』海外編第2位、『2022本格ミステリ・ベスト10』海外編第2位などなど様々な賞を受賞しており、英米でもベストセラーになった注目の一冊です。
あらすじ
高校生のピップは自由研究で、自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺して、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に関係者にインタビューする。だが、身近な人物が容疑者に浮かんできて……。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、傑作謎解きミステリ!(文庫本裏表紙より掲載しました。)
注目ポイント
実際に読んでみて、おすすめしたいなと思った注目ポイントをご紹介します。
インタビュー形式の文章がおもしろい!
本書は、ピップが行うインタビューや会話のやり取りがそのまま記録されています。またピップが書いたメモや、メッセージのやり取りを画像として見ることで、読者はピップと一緒に事件を解決しているかのような臨場感を味わえます。登場人物たちの証言や会話が、物語にリアリティを感じさせ、推理小説としての魅力を引き立てています。ピップと友達の会話が高校生らしくテンポが良く、とても読みやすいと感じました。
主人公が魅力的!
主人公のピップは失踪事件を自由研究のテーマに選ぶ好奇心と探求心にあふれています。高校生という若さゆえの直感的な行動にひやひやさせられる場面もありますが、物語に緊張感をもたらし、読者を物語に引き込む大きな要因になっています。
映像化されている!
『自由研究には向かない殺人』は映像化もされています。世界観や登場人物が視覚的に具現化されているため、物語により深く没入することができます。小説を読んでから映像を見たり、また映像を見てから小説を読むことで、より内容を理解することができるかもしれませんね。
番外編
本書の続編として、『優等生は探偵に向かない』と『卒業生には向かない真実』、『受験生は謎解きに向かない』が出版されています。こちらもぜひチェックしてください!
・『優等生は探偵に向かない』
前作の第二部として、ピップが新たな謎に持ち前の行動力と情報収集力で事件を解決していきます。前回の事件を解決してから、ピップが環境の変化などに苦悩する姿も描かれています。
終わりがどことなく不穏な空気をまとっており、続編が楽しみになりました。冒頭に前作のネタバレがあるので、一作目から順番に読むことをお勧めします。
・『卒業生には向かない真実』
高校を卒業する主人公ピップは、これまでの事件の影響に苦しみながら、自らの身に起きる出来事の調査に乗り出します。
三部作の第三作に当たるこの本は驚きの展開と結末が待っており、かなり衝撃を感じました。好奇心で始めた自由研究がこのような結末を迎えてしまうことに、少し気持ちが暗くなってしまいました。
・『受験生は謎解きに向かない』
第一作目の前日譚になります。ピップと友達が、マーダーミステリーというゲームを楽しむエピソードです。
ピップが自由研究のテーマに事件を選んだ理由がわかる気がしました。これまでの作品は長編でしたが、今回は中編なので比較的読みやすいと思います。
最後に
いかがでしたか?この機会にぜひ一度手に取って、読んでみてほしいです!今回は私のおすすめを紹介しましたが、今後は図書館の本や生協の書店の情報もお届けできたらなと考えています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!