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【若者が大集合】東京で開催された「信州について考えるイベント」がとっても良かったから紹介させて!
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こんにちは、ずまです!
今回は、8/18に東京で開催された、信州みらいフェス in 東京 に行ってきました!
「長野県に関わる若者たちが熱いみらいを共創するための大作戦会議」と題した今回のイベント。若者が全国から集まり、大盛況でした。
長野県と地域活性化コミュニティRural Laboが共同で実施した今回のイベント。どんなきっかけで始まったのか、どんなプログラムがあったのか、参加者が感じたものは何か?その魅力をたっぷりとお伝えします!

信州みらいフェス in 東京に参加してきました!
やってきたのは、東京駅から徒歩10分。ビルが立ち並ぶ一角に、突然現れた共創空間『3×3 Lab Future』です。木を基調とした施設。名前には、サステナビリティの3要素「経済」「社会」「環境」と第3の場所「サードプレイス」のかけ合わせが込められています。

若者が新しい地元に出会うきっかけを届ける
出迎えてくれたのは、MoonBase株式会社代表の小菅勇太郎さん。普段は、若者の地域活性化コミュニティ「Rural Labo」や子育て家族向けの多拠点サービス「Co-Sato」を運営されています。今回の信州みらいフェスを企画するにあたっての想いを聞いてみました。
長野県には、豊かな自然、文化、歴史があります。その魅力に惹かれ、東京出身の私自身も長野県で生活しています。しかし、少子高齢化の現状が顕著に見えるのも事実です。この長野県を、持続可能なものにしていきたい。そのためには、これからの世代を担う若者がこれからの未来について考える必要があると思っています!
今回運営に関わっている、Rural Laboは若者最大級の地域活性化コミュニティ。地域活性化に取り組んでいる / 関心のある若者が全国から660名以上集まっています。オンラインでの情報交換や勉強会、全国各地でのミートアップイベントなどを通して、若者同士のつながりを生み出しています。
また、今回の信州みらいフェスの発端には、長野県が抱える「若者の交流機会の減少」がありました。その課題意識について、長野県庁で次世代サポートを担当している安楽さんにお話を伺いました。
長野県内では、若者の交流機会が減っています。だからこそ、若者が企画して若者が交流する。そんな場が必要なのではないか、そう考えました。そこで、今年度の新たな取り組みとして「長野県の将来を担う若者交流促進事業」を展開中です!
描け、信州。
これが、今回の信州みらいフェスのコンセプト。理想の生き方、働き方、長野県としてのあり方。長野県を真っ白なキャンバスと見立てた時に、若者はそこに何を描くのか。そんな想いが込められています。

第1部:トークセッション!

信州から、若者世代のムーブメントを作りましょう!
小菅さんの力強い挨拶から、イベントがスタート!
最初のコンテンツは、トークセッションです。長野県を引っ張るプレイヤーが、お題に沿って熱い議論を繰り広げました!
「今、地方で挑戦する価値はどこにあるのか?」
まず登壇したのは、地方で挑戦するリーダーのお2人。

1人目はNPO法人MEGURU代表理事 兼 合同会社en.to代表社員の横山暁一さん。横山さんは、塩尻市を拠点に活動しているNPO法人MEGURUの代表を務め、企業、行政、教育関連などが共創する仕組みを作っています。
2人目は、一般社団法人小布施町イノベーションHUBの日髙健さん。「地域内外のさまざまなステークホルダーが協働するハブとなり、事業を通じて地域課題の解決に貢献する」ことをミッションにした団体で理事を務めたり、役場での関係人口創出に関わったり、長野県立大学のCSIコーディネーターなど多岐にわたって活動されていたりします。
トークセッションでは、いくつかの質問に対して自身の考えを共有する形で進行。
「軸足をローカルに置くと決意したとき、どのような心境だったか?」という質問には…
自分自身のやったことが、役に立っているという実感を得られたこと。それが一番大きかったです。大手の人材系会社で働いていたのですが、時に「この仕事は、誰の役に立っているのか」と不安になることがありました。今は、見える関係性の中で「誰かの役に立っている!」と感じることができるのはローカルならでは、かもしれないですね。
”サードプレイス”としての小布施町として使っていたように感じます。最初のきっかけは、とあるプロジェクトの立ち上げに関わるところからでした。平日は本業、週末だけ小布施町に行って、プロジェクトに関わる。家庭、職場以外での新しい居場所ができたというのは嬉しかったです。
「ローカルで働くことの意味はどこにあると考えていますか?」という質問には…
課題を自分で発見できる、小さくアウトプットしやすい、やったことのフィードバックがすぐに返ってくる。この3つが思い付きます。与える影響範囲は大企業にいた時より少ないかもしれないけれど、自らの手で生業を作っていける面白さがありますね。
「1人の人間として見てもらえやすい」ということでしょうか。例えば、地域の飲食店に行くと、気さくに声をかけてもらったりすることがあるんです。都会だと、なかなかこの現象は起こりにくい。だからこそ、やりたいことを素直に応援してもらえる環境を作りやすい!という風に感じています。
他にも、そもそも塩尻市と小布施町に関わるきっかけ、これから成し遂げていきたいこと、ローカルでのキャリア形成の話など、興味深い話をたくさん聞くことができました。

「伝統工芸を次世代に繋ぐ」
次のトークセッションのテーマは、伝統工芸。長野県には、今でも伝統工芸が数多く存在しています。登壇したのは、長野県内で、伝統工芸を残すために日々奮闘する学生さんたち。

1人目は佐伯葉奈さん。取材を通して工藝をAcademicに学び、【伝え手】として次世代への継承を目指すことを目的とした学生団体『とらくら』の代表を務めています。
2人目は宮下あかりさん。飯田の伝統工芸である水引を次世代に残していくために活動する高校生です。地域学生団体いいらぼの代表や水引ブランドPOMIIを立ち上げたりしています。
ファシリテーターを務めたのは、北埜航太さん。三地編集室の共同代表として、木曽平沢に息づく曖昧で言葉にしづらい価値を翻訳、言語化していくコンテンツ制作や関係人口を増やす広報企画などをしています。
テーマの一つになったのが、「どのように、若者世代に伝統工芸を楽しんでもらうか?」
実は、私自身が、元々伝統工芸に対して全く興味がなかったんです。入り口は、大好きなアーティストさんからでした。そこから、触れる機会が多くなって、伝統工芸自体の魅力や職人さんの想いを聞いていくうちに、のめり込んでいきました。原体験があるからこそ、伝統工芸に関わる間口を広げていきたいです!
「伝統工芸に親しんでほしい!」というよりかは、「この水引、かわいい!」とか「ワークショップ楽しそう!」みたいな、そんな純粋な気持ちから触れてほしい。そんな想いで活動しています。その”モノ”自体に魅力を感じて、結果的にそれが伝統工芸だったという状態を作れたら嬉しいです!
古き良き文化を残しつつ、新しい風を吹き込んでいく。若者が関わりやすい形で、伝統工芸への見方を変えることもできたりするのだと感じました!
他にも、そもそも伝統工芸という言い方が適切なのか、伝統工芸にそこまで熱量を込められる原動力は何か、伝統工芸を無理に残さない選択肢など、幅広い角度から自身の想いや考えを共有していただきました!

第2部:ワークショップ!
トークセッションを終えると、ここからはワークショップ。ローカルプレイヤーが持ち込んだテーマを、参加者みんなで話し合い、一つの答えを出してみるというもの。2つのグループに分かれます。

信州でチャレンジする若者を増やすには?
こちらでは、「信州でチャレンジする若者を増やすには?」というテーマで話し合い。そもそもこうしたイベント自体に価値を感じていない人をどう巻き込むのか、移住する前のファーストステップをどこまで下げられるか、既存のシェアハウスや公共施設をどう利活用するか。若者自身が、「これをやってみたい!」「こうしてみたい!」を大事にしながら、意見を出し合う姿が印象的でした!




地域の伝統文化を外に発信し、繋いでいくには?
こちらは、「地域の伝統文化を外に発信していくには?」というテーマ。伝統工芸品を学校給食の食器に利用したり、岩盤浴で使うアイデアを考えてみたり、そもそもこのような話し合いをしていることを地元の人に知ってもらう必要性を感じたり。伝統工芸自体の理解を深めながら、その魅力を知る機会となっていました!




それぞれのグループで話した後は、2チームが合流して全体でシェア。模造紙にアイデアを書き込んだり、付箋に貼り出してまとめたりしたグループも。トークセッションの登壇者の感想をもらいながら、アイデアをさらにブラッシュアップしました。






【信州みらいフェス in 松本】 にみんな集まれ!
これにて、半日かけて行われた、信州みらいフェス in 東京の濃密な時間は終了。参加者は何を感じていたのか。感想を聞いてみました。
移住メインのイベントかなと思っていたら、真剣に長野県の未来について考えるイベントで、とても参加しがいがありました。今までは、「自分にとって」の心地よいライフスタイルを考えることが多かったので、これから私も自分の届く範囲で、「誰かのために」になるように貢献していきたいです!
(飲食店経営、長野県出身、26歳男性)
私よりも若い世代の人が多く参加されていて、刺激をもらいました。特に大学生が、これからの社会を見据えている姿に感銘を受けました…ぜひ、こうしたイベントをもっと開いて欲しいです!
(フリーランス、長野県出身、30歳女性)
あらゆる分野で活躍されている大学生や社会人とお話しすることができて、純粋に学びが多かったです。私の取り組みを、どのようにして長野県の明るい未来のために応用できるか。もっと考えてみたいなと思いました!
(大学生、千葉県出身、22歳男性)
イベントで出会った人が、お互いに意見を出しながら、真剣に長野県の将来について考える姿が印象的でした。そして、きっとその過程が一人一人の人生を考えることにも繋がっていたような気がします。ここで生まれた出会いが、これからどのように広がっていくのか。とても楽しみです!

9/15に第2弾が松本で開催!
ここで朗報です!
東京で実施された信州みらいフェスですが、9月15日に第2弾が松本市でも開催されます!松本開催では、トークセッション&ワークショップのみならず、ブース&屋台出店やステージ企画など、楽しいコンテンツが盛りだくさん!場所はあがたの森文化会館&あがたの森公園です!
ここまで読んでみて、「信州みらいフェス in 東京、参加してみたかった!」という人は、ぜひ松本開催に足を運んでみて下さい!詳細はこちらからチェック!
※参加には、申し込みが必要です。HPもしくは下記のフォームから忘れずに入力をお願いします。
会場 | あがたの森文化会館、およびあがたの森公園 |
開催日 | 2024年9月15日(日) |
参加費 | 無料 |
コンテンツ | トークセッション トーク&ワークショップ ミライのピッチ(若者ピッチ) エンタメステージ 野外ブース・屋台 サイドイベント |
イベントHP | https://rurallabo.com/shinshumiraifes2024-matsumoto |
参加申し込み | 申し込みフォームから |
オフショット
最後に、イベントの裏側を公開しちゃいます!


















撮影者:井藤萌絵