長野県の学生向けお役立ち記事まとめ 信大の中ってどうなってる?信州大学繊維学部上田キャンパスver
信大の中ってどうなってる?信州大学繊維学部上田キャンパスver

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信大の中ってどうなってる?信州大学繊維学部上田キャンパスver

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信州大学は県内に上田、長野、伊那、そして松本に合計5つキャンパスを持っています。

前回の松本キャンパス編は下から見れます↓

1年間松本キャンパスで過ごした後、2年次以降の工学部、教育学部、繊維学部、農学部の学生はキャンパス移動があります。

今回は繊維学部生が2年次以降使用する上田キャンパスについて紹介します!

そもそも繊維学部って?

みなさん繊維と聞いて何を思い浮かべますか?

衣服の繊維!

蚕!

実はそれだけではありません!繊維学部では建築材料、電子材料、機械材料など、多くの産業資材に使われている繊維を様々な視点から研究しているのです!

もともと上田市は古くから蚕糸産業が盛んで、繊維学部は前身校から数えると100年以上の歴史があります。

そんな”ファイバー工学”の研究拠点となっている上田キャンパスの全体像を見てみましょう。

出典:信州大学ホームページ

上田駅から徒歩24分、キャンパス内には自然が多く、1学部のみのキャンパスにしてはとても広いです。

キャンパス内には講義棟以外にも最先端の研究をしている研究施設や全国的にも珍しい工学系附属農場、国登録有形文化財の歴史的建造物などもあります。

今回は学科に関わらず、使用できる施設を中心に紹介します!

【B】専門書がたくさん「繊維学部図書館」

勉強のとき学生みんながお世話になるのがここ、繊維学部図書館です。ここでは化学、物理、生物などの専門書が多く蔵書されおり、学部生だけでなく、院生も頻繁に利用するそうです。

授業のある平日の開館時間は午前8時45分から21時。テスト期間になると、閉館時間ギリギリまで沢山の学生がここで勉強しています。

繊維学部図書館の詳細はこちら

【D1,D2】繊維学部生が必ず使う「事務棟、講義棟」

上田キャンパスでは事務棟、講義棟が連結していて、ほとんどの授業がこの施設で行われます。

事務棟では学割などの証明書が発行できたり、学生総合支援センターで学生生活全般に関することを相談したりすることができます。また、就職に関する情報や留学、インターンの情報も掲載されています。

学内、学外関わらず、何か困ったことがあったらここを利用しましょう!

【M】昼休みはここへ 福利施設(マルベリーホール)

1階には学生食堂、2階には売店や談話室があります。

1階の学生食堂では昼休みになると、たくさんの学生でにぎわい、長蛇の列をつくっています。

2階は小説や教科書などの本から飲み物、パンなどの食料品までそろっている売店です。学生実験で必要な白衣や実験ノートもここで購入できます。(私もここで買いました♪)

【N】講義、研究、展示すべてがそろった「総合研究棟」

「Texpo」という繊維学部の紹介ブースや「疾走するファイバー展」、研究室、会議室がある7階建ての建物です。

「Texpo」や「疾走するファイバー展」は高校生のオープンキャンパスやイベントの時に解放されており、一般の方も見学することができます。

「Texpo」では繊維学部の教育と研究成果を紹介しています。ちなみに「Texpo」の「T」はTextile Science and Technology(繊維学部)を、「expo」はexposition(展示・展覧会)を意味しているそうです。

Texpoの各学科紹介ブース

ここでは、繊維学部の教授の代表的な研究内容や国内外の研究機関、企業との共同研究により開発した製品群を知ることができます。かなり数もあるので、見るのだけでも大変でした(笑)

7階にはとても広い会議室があり、ここで講義を行うこともあります。私も頻繁にここで講義がありました。7階にあるので、エレベーター争奪戦が起きる前に時間に余裕をもっていきましょう。

【N】最先端を知る「疾走するファイバー展」

ここは普段は開放していませんが、イベントの際に解放されます。今回は特別に中に入らせていただきました!

中には各繊維関係企業から提供を受けた最先端の繊維製品がたくさん紹介されていました!また、体験できるものもたくさんあり、最先端の技術を実感できます!

身近な製品にも最先端の繊維技術が応用されていることを知ることができます。パネルには専門的な解説も書いてあり、個人的にはとても興味深かったです。

【E】歴史を今に残す「繊維学部講堂」、「繊維学部資料館」

最後に国登録有形文化財である繊維学部講堂と繊維学部資料館をご紹介します。これらの建物は繊維学部の前身である上田蚕糸専門学校のときから使われている建物です。外から眺めるだけでも歴史を感じられますね!

建物様式は木造ゴシック系の建物ですが、所々には直線による構成で機能性や合理性を重視したセセッションの様式が採用されています。また、内部の各所には蚕糸にちなんだ桑・繭・蛾の意匠が施されており、繊維学部らしさが現れています!

現在、講堂は卒業式の会場として使われていたり、映画のロケ現場にもなったりしているそうです。最近も映画の撮影に使われたとか…

繊維学部資料館は当時、繭を保管するための建物として建築されました。現在では当時使われていた教材や養蚕の歴史に関する資料など歴史的に重要なものが展示、保管されています。ここでは平成28年に当時の天皇皇后両陛下も展示物をご覧になられたそうです。

おまけ:繊維学部の新シンボル「真綿・蚕糸館」

真綿・蚕糸館は令和3年に一般財団法人日本真綿協会から信州大学に寄贈された建物で、上田キャンパスの新たなシンボルとなっています。

この建物は2階建てなのですが、階段がないバリアフリーの廻り廊下となっていて、窓は繭をモチーフにしたデザインになっているところもあります。この建物を設計したのは信州大学工学部の先生だそうです。

中にはコミュニティスペースや展示スペースがあります。展示スペースでは真綿を使った作品がたくさん展示されています。どの作品もとても美しく、小さな美術館みたいでした!ここは学生であれば、だれでも入れるので、一度立ち寄ってみては?

最後に

いかがでしたか?

松本キャンパスとは違った特徴がいくつもありましたね。繊維学部生でも普段は使わない施設もあったかと思います。イベントがあるときに解放している施設が多かったので、一般の方でも上田キャンパスで開催されるイベントに参加したときにはぜひ利用してみてください!

ちなみに、信大の公式サイトにもキャンパス案内が掲載されているので、そちらも見てみてくださいね。

▼信州大学上田キャンパス案内

上田キャンパス|キャンパス案内 | 信州大学 (shinshu-u.ac.jp)

この記事を書いた人

秋山真歩

シンダイガイド3期メンバーのまゆです。信大生へ有益な情報をマイペースにお届けします!よろしくお願いします。